2006年1月13日 (金)

アメリカ産牛肉の髪に対する影響 2

 あけましておめでとうございます。更新が遅れてしまいましてすんません。またまたアメリカ産牛肉の続きちゅうことで行きましょう。
 えー前回のおさらいです。これね、アメリカ肉には女性ホルモン入っているということでしたね。つうことで、EUは禁輸しています。「17β-エストラジオールの使用については永久的禁止、また、テストステロン、プロゲステロン、トレンボロン、ゼラノール、メレンゲステロール・アセテートの5種の成長ホルモンについては、引き続き科学的な根拠が解明するまでは使用を禁止」ということでアメリカにケンカを売っております。
ヘタレの日本では「なんだかよくわからないけど大丈夫じゃないか」ということで、米国産牛肉に関しては問題とせず輸入しちゃってたわけです。日本ではホルモン剤の使用は原則禁止です。ホルモン剤の使用製造は認められていません。でも、なんで輸入品にはオッケーなのか? このダブルスタンダードはいったい何?
 今回のBSE騒動にしても、圧力がかかると、とっとと禁輸を解くありさま。いまだ世界で55ヵ国も輸入禁止している状態なのに、全頭検査という最高の防御態勢を誇っていた日本がなぜに先陣切って輸入再開せざるをえなかったのか……。
 ま、ホルモン剤に話を戻しましょう。
 女性ホルモン入りの摂取は、まず乳ガンの増加と関係あるだろうということで、EUでは牛肉の女性ホルモンだけでなく、低用量ピルに関しても調査を継続しています。ピル、または更年期障害の女性ホルモン補充治療は乳ガンリスクを高めてしまいます。で、問題は、男性への影響。
 育毛剤になんかには、合成されたエストラジオール、また大豆に含まれるような植物性エストロゲンが使われているくらいで、髪にはいいんじゃないかなどという気もしますが、さにあらず。
 さて、次回牛肉問題、最終回ということで。男性体内における女性ホルモンの働きについて述べようと思います。では、また!

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2005年12月29日 (木)

アメリカ産牛肉の髪に対する影響 1

 アメリカ産牛肉がついに輸入再開になりました。特定危険部位の除去がしっかり行われるのか、BSEに感染していたとしてもまだマシな20ヶ月以下の牛だけがちゃんと選別されて入ってくるのか……まああまり期待はできないという感じですね。でも、そもそも育毛的発送から言えば、牛肉-----特にアメリカ産の牛肉については、まったくNGの代物です。ここらへん著書で書けなかった部分がありますので、この機会にちょっとお話を。
 日本は早々と屈してしまいましたが、アメリカの牛肉を輸入していない国があります。EU諸国です。アメリカもかなり手を焼いている様子ですが、別にアメリカで狂牛病が出たから禁輸しているわけではない。その以前からずっと輸入してないんです。なぜか?
 アメリカ産牛肉に大量に使用されている成長促進ホルモンを人体に悪影響だと判断しているからです。米国で使用されているホルモンは、全5種。天然ものとしては「エストラジオール」が中心。合成ものとしては「ゼラノール」が中心。どちらもかなり強い女性ホルモン作用を持っています。
 そしてEUでは、牛にこれらホルモン剤を使用するのを1999年より全面禁止しています。 
 アメリカ、そしてWHOは合成型ホルモンなら基準値以内であれば安全、天然型ホルモンなら安全基準値よりも多く入っていても安全という立場を取っていますが、EU側は合成モノはまったくもって危険性が把握できないし、天然ホルモンでも発ガン性は否定できないとと互いに譲りません。お互いにデータを出しまくり、全面決裂です。結局、アメリカはWHOにEUを提訴することに。(ちなみにWHOみたいな国際機関はほとんど最低限の安全基準しか認めません。まだまだ安全性より流通性を重んじる傾向があるようです)
 当然、EUは敗北しましたが、多額の制裁金を払っても絶対に米国産牛肉を輸入しません。まあ、当然といえば当然。なにしろアメリカでは、獣医師の処方もなく勝手にホルモン剤をぶち込んでいる例など、ひどい乱用例が絶えず報告されています。また、ホルモン不使用としてEUに輸出された肉から高濃度のホルモン剤の残留が発見されるなど、とうてい安心できないのです。(ちなみにこういったホルモン剤は、特に脂肪入りの柔らかな肉が大好きな日本人向けの牛に大量に使われていました。本来草食動物の牛が食わされ続けていたのは、穀物。そして鶏の糞などの養鶏場の廃棄物。そしてご存じ牛の骨入り肉骨粉です) 
 さて、これほどまでにEUが恐れる米国牛の残留ホルモン----特に女性ホルモン-----がどのように、人体に悪影響を及ぼすのか。また、ひいては髪に悪影響を及ぼすのか。それは次回に。では、また。

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2005年12月14日 (水)

下流社会

 先日、遅ばせながら「下流社会」というベストセラー本を読む機会がありました。
 まあかいつまんでいいますと、いままで一億総中流のような状況だったのが、今後どんどん二極化が進み、上流と下流にわかれてくるというわけですね。金持ちはもっと金持ちに。貧乏人はもっと貧乏になるわけです。
 はじめは、「まあ、そうなんでしょうね」などという淡泊な読後感を抱いていたたわけですが-----考え直してみると、
「おいおい、待てよ、それで済むか?」 
 と、へアジャーナリストの脳髄にはイヤなイメージがじわじわとわき出てきたわけです。
 まあ今はデフレだからいいとして、今後、物価が上昇してきた場合など、上流でないと有機野菜など健康に良い食べ物は手に入らなくなっちまうのではないのか。あるいは、高度な毛髪治療なんかも金持ち向けのモノになってしまうのではないかろうか。
 いやいや、もっと時代が進めば------
下流は排ガスまみれの空気の悪いところに住んで、単純労働のストレスに悩まされ、熱い鍋ごとインスタントラーメンを食い、屑野菜でできたサプリメントをまじないがわりに飲んでみたりしながら、急速に老いてハゲてゆかねばならないのか。
 それも、上流がカロリー計算された最高の素材による素晴らしい食生活に舌鼓を打ち、スポーツジムやらヨガ教室で完璧な肉体と健康状態を維持し、高度な医療のもとにフサフサな髪を誇らしげに見せびらかす一方で!
 ゆるせねえ!
 こんな噴飯やるかたない気分になり、友だちを呼び出して酒の席でぶちまけてみたんです。
 すると-----こんなお答えが。
 「おまえ、浮浪者の取材してハゲ率の統計出しただろ。下流中の下流の浮浪者に、ハゲがそんなに多くなかったっていうじゃないか」
 いや、一本取られましたね。
 急転直下で下流オッケー。むし下流になればなるほど、髪には良いんじゃないか。ははは、オレの人生ノープロブレム! とその場でひざを打ったわけですが……酔いが醒めてみれば、なにかひっかかるんですよ。
 えーと、なにかがひっかかる……。

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2005年12月 7日 (水)

姉歯一級建築士のカツラ疑惑

 姉歯建築士のカツラ疑惑で世の中は賑わっております。(もう疑惑ではないようですが-----)

 さて、姉歯さんの写真を見ると、確かに……髪がちょっと浮いている感じがいたします。
 後ろから見ると、襟足の毛と段差が生じているかもしれません。これを防ぐにはマメにカツラ会社の理容室に通ってそろえてもらわないといけないのですが、この状況ではのんきにカツラ会社に通うわけにはいかないでしょう。どんどんと変な髪型になるのではないか-----と思われます。奥様のはさみ使いにすべてがかかっていると言っても過言ではない。

 また、姉歯さんはカツラ使用者が陥りいやすい間違いを犯しているような気もします。
 つまり、顔の老け方と髪の若々しさが、つりあっていないということです。おそらく、これが直感的に違和感を与える最大の原因といえます。カツラ使用者としては、勢い「若さ」にあこがれて、もっさりした髪型にしてしまいがちと聞きます。(これは本人と言うより、商品をすすめるカツラ会社のほうにこそ責任があるかもしれませんが……)

 どうすればよかったのか。

 「地肌貼り付け型の最新カツラ(P社のヘアコンタクトやらA社のヘアフォーライフ)などを使ったら良かったのに」と知人が言っておりましたが、さてそれはどうでしょう? 私に言わせれば、それはあまりにも危険ではないかと。
 あれは、頭皮の毛を剃ってフィルムやメッシュなどを直接地肌に貼り付けるものなので、定期的なメンテナンスが必要です。自毛が伸びてきたら剥がして毛を剃り、また貼るということを繰り返さねばなりません。(フィルムの下で毛がぐちゃぐちゃになり、カツラ自体も剥がれてきたりするのでしょう)
 つまり、いずれ絶対にカツラ会社に行かざるを得ないので、おそろしいスクープをされてしまいます。
 ヘアコンタクトの潜在能力を遺憾なく発揮して、いきなりエメラルドグリーンのモヒカン頭に変身するなどして、マスコミの度肝を抜くよりほかに道は残されていないのです。

 私としては、カツラはかなり有効なハゲ対策だと思っているので、もう少し上手に扱って欲しかったというのが本音です。こういう形でカツラに悪いイメージがついてしまうと、ますますカツラユーザーは減少するかもしれません。植毛やら薬物治療に期待する人が続出するのではないでしょうか。
 言うまでもなく、カツラは残っている自毛にはダメージが大きいですが、身体的な副作用はありません(精神的にはあるかもしれませんが)。今後もさらなる進化を遂げて、選択肢のひとつとして生き残らねばならないものなのです。いや、この急速な技術発展を考えて見れば、いずれカツラこそが最高の手段となる可能性だって当然あるでしょう。

 とはいえ、このような形で騒がれる今となっては--------。
 ここはひとつすべてをかなぐり捨て、ガツンと「男気」を見せて欲しいと思うのは私だけでしょうか?
 スキンヘッドで国会に登場して、生まれ変わったように堂々と振る舞い、すべてを明らかにして欲しい! 「死にたい」(by夕刊フジ12月7日号)なんて言わずに!
 そうすれば----芳しいとはいえない姉歯さんの評価も、きっと(少しは)変わるのではないでしょうか?
 

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2005年12月 1日 (木)

その広告大丈夫ですか? 2

 先日、雑誌でとある健康食品のことを書いたら、その後秒速で社長が逮捕されて、我ながら驚きました。
 「鈴蘭サジー」のアサヒ産業ですね。
 でも、よくわからないのは、なんで名古屋の会社を神奈川県警が逮捕するんでしょう。
 しかも、神奈川県警の報道資料では、被害例は「栃木県の女性」になってました。
 まあ、どこの警察がどこの県の犯罪者を挙げても、別にかまわないんではありますが、どっか不思議です。

 「芸能人が、チラシに無断で使われて被害にあった」というネタも合わせて報道されていましたが、テレビ朝日だけ、芸能人が載ったチラシをそのまんま放送していて、後のテレビ局では、チラシには丁寧にモザイクかけてるんですね。
 こんなところ、こうテレビ局の肝っ玉の太さ(?)がちとかいま見えて個人的に面白かったですね。

 さて、詰まるところ、広告に惑わされないため、あるいは悪徳商法に惑わされないために、どうすりゃいいのか?
 細かく挙げていっても限界があるように思います。もう原則論でいきます。直感を信じる。これにつきるのではないかと。ちょっとでもおかしい、何か不安だ、と感じたら、もう逃げる。絶対、相手の論理に乗らない。対象が人だろうが、本だろうが、チラシだろうが、同じことです。

 例えば、今や株だの投資が流行ってますが-----個人的にはちょっと過剰な「広告」が多いなと。
 素人だとそこまで大きな勝負に出られるわけでもないから、負けてもたかがしれているんでしょうが、この脅迫的なマネー運用ブームはどうも居心地が悪いですね。まあ、運のいい1%を大きく取り扱って夢をばらまくのは、インチキ会社に限らず、あらゆるメディアの常套手段なので、気をつけるのにこしたことはないでしょう。

 副作用もなく男性型脱毛は治らない。
 果物の汁を飲んだだけで痩せない。
 リスクがなく金は儲からない。
 同じことではないかと思うんですが、さてさて、いかがなもんでしょうか。

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2005年11月16日 (水)

「僕らはみんなハゲている」

 今日はテレビマンユニオンの方が書かれた『僕らはみんなハゲている』という本の話題です。
 先日、やっと手に入れまして読了いたしましたが、これ、いけますね。フジテレビ系のNonfixという良質な番組がありますが、その取材に大幅に加筆訂正された本とのこと。番組の存在を知っていながら見逃してしまった私にとってはありがたいことです。感想は、素晴らしいの一言でした。
 「ハゲの仕組み」よりも「ハゲの意味」にこだわっただけあって(ここらへん私といくぶん裏表の関係ですね)、業界に対しての突っ込みはかなり鋭い。
 第一部はテレビで放映された部分のダイジェストです。著名人を含むさまざまな「ハゲゆく人びと」のライフスタイルに焦点を当てたモノで、ここもなかなかに面白いのですが、圧巻は2部。
 「誰がハゲを惑わせる」と題打って、毛髪業界の取材を行っていくのですが、この方も私と同様、アデランス、アートネイチャー、リーブ21の体験を受けておられます(どこかの待合室でお会いしてるかも? )。しかし、目玉はその後に続く、リーブ21の(元)客による実話! ちょうど私の著書では消費生活総合センターで軽く触れている部分なのですが、この本では、リーブ21がいかに未承認薬を医者と提携して客に渡しているかという点を微に入り細にいり詳しく説明しております。これを読むと、薬事法違反のそしりも免れないのではないか、ということがありありとわかります。 読めば誰しも、義憤にかられることこのうえないくだりでありましょう。
 たとえていうならば……
 ひたすらストレートに潜入ルポに徹した私の本が北斗神拳なら、こちらは外部から鮮やかに切り裂く南斗水鳥拳のような感じですか(?)。同じ10月うまれの双子のような本と勝手に思っているので(著者は私と同い年ということですし)、興味を持たれた方はぜひ手にとるのを、ぜひおすすめします。
 スポンサータブーなどというあってはならないものが大手を振ってまかりとおり、出版そのものが厳しい状況ですが、このような良質なジャーナリズム本がどんどん出てくれることを祈りたいものです。
 私としても、これからも人の弱みにつけこむ商売の不正には断固対処してゆきたいと思います。 

 ということで、毛髪関連ビジネスの被害者がおられましたら、ぜひ情報提供お願いしたいと思っております。 また、本来健康ライターですので、ダイエット薬から漢方までなんでもかんでも情報をお寄せくださったら幸いです。
 
 そういえば、誇大広告で問題になったサジー、手に入れました。これも「必ず痩せる」「全額返金」だのいい放しの企業だったそうで。今年度の決算で、なんと110億(!)の売上見込だったといいます。業務停止期間が明けて、さっさと計画倒産なんてされた日には、もうお手上げです。役員なんて大変な「勝ち組」なわけですよ。まあ「負け組」としては、気分悪いですねえ。 ルールあっての勝ち負けなら話はわかりますが。 
 そろそろ、日本も企業倫理てものを、もっとまじめに考える時期に来ているんじゃないでしょうか。ルールをもっと厳しくしてもらわないと、やってられません。
てことで、 もろもろ情報ありましたら、皆様、よろしくおねがいいたします。
 

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2005年11月 7日 (月)

ハゲ予防薬「効く頭、効かぬ頭」−ようやく販売開始

ハゲ予防薬「効く頭、効かぬ頭」−ようやく販売開始  読売ウィークリー 2005年11月13日号

 これは、城西クリニックの医師が、遺伝子検査により、男性ホルモンレセプターの感受性のだいたいの傾向を判断できると述べている記事です。男性ホルモンに対する感受性が高ければ、男性型脱毛、そして、プロペシアもそのぶん効く。488人の患者の男性ホルモン遺伝子とプロペシアの効き目の関係で相関関係が出た、ということです。これは、ヘアメディカルのHPでも詳しく載っていますが、確かにそこそこの相関はあるようです。
 とはいえ、これはあくまでも傾向です。例えば、前立腺病患者の罹患傾向や、プロスカー(プロペシアの5倍の有効成分)の効果測定にもこの遺伝子検査が適用されうるんですが、それじゃあ、前立腺肥大の人は男性型脱毛になりやすいのか? 
 台湾高雄市の長庚大学による前立腺肥大と男性型脱毛の相関関係についての研究によると、前立腺の大きさが一定(30ml)以上の場合においては確かに相関が見られたものの、男性型脱毛の発症は前立腺肥大の有無とは関係がなく、一対一関係は見られなかったという。(Arch Dermatol Res,Nov 2004 )
 ただし、これは母体わずか34人ということでなんともいえない。この件に関しては、さらなる研究が待たれるところですね。ちなみに泌尿器科の先生に取材した折それとなく伺うと「中高年が多いけど、とりわけハゲが目立つという感じはない」とおっしゃってました。
 血液由来の遺伝子だけでは、まだわからないことが多い。レセプターの感受性が強ければハゲルというなら、ヒゲがもさもさで胸毛ぼうぼうならなら必ずハゲるかというとそうでもない。体の部分部分で、遺伝子プログラムの発現作用は違うのでしょう。かなり進歩はしましたが、遺伝子検査でもおおまかな傾向しかわからない。「効く頭、効かぬ頭」はまだ霧のなか。まだまだ研究の余地は広大に残されています。

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2005年11月 5日 (土)

<飲む発毛薬>万有製薬に問い合わせ殺到 過大な期待禁物

<飲む発毛薬>万有製薬に問い合わせ殺到 過大な期待禁物  11月4日 (金) 毎日新聞

 記事によると「万有製薬(本社・東京都)には、厚生労働省が承認した10月11日以降、1000件以上の問い合わせが殺到している」とのこと。
 そんでもって、
 「以前から輸入している医師は『良い薬だが過大な期待は禁物』」であり、
 「7年前から輸入している『脇坂ナカツクリニック』(大阪市)の脇坂長興院長は『市販の育毛剤との併用で約8割の患者に改善効果があった。禁煙や十分な睡眠など生活パターンを変えることも必要だ』と指摘する」
 と、こーゆーことらしいです。効くのか効かないのかよくわからんという記事ですが。
 でも、これ、脇坂ナカツクリニックは「市販の育毛剤との併用で」と発言してますけれど、なんなんでしょうかね育毛剤って? 発毛剤のリアップのことでしょうか。いやそもそも未承認薬を輸入しているクリニックですから、リアップなんぞ使う意味がないか。
 ま、どちらにせよ、このクリニックはヘアメディカルグループの大阪支部なので、育毛剤だの、塗布用ミノキシジルなどという生優しいレベルでなくて、飲むミノキシジル(降圧剤「ロニテン」pdf 説明書)を併用しているはずです。この飲むミノキシジルは心臓にゴツイ負担がかかります。降圧剤として使うときも、「かなりの高血圧」で「他の薬が効かないとき」などに「β遮断薬などと併用して」使うものです。どこの国でも毛髪治療薬としては認められていないものなので、いちおうヘアメディカルグループにかかる方はそこらへん肝に銘じて行かれるのがよいかもしれません。効果はミノキシジルを凌駕する最強に近いモノですが、分量をおさえるにしても長期間使用することは、薬を売ってなんぼの医者が言う以上に厳しい面があるように思います。調べ尽くしてから臨みましょう。
 おっと話がそれて肝心のプロペシアについて書けなくなりました。そりゃ「過大な期待は禁物」ですよ。さていつも文が長い長いとおしかりいただくので、今回はこのへんで切り上げて続きは次回に!
   



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2005年10月27日 (木)

今日のQ 「13  胃ガン持ちはハゲない?」


「NO……?」
 いくつかの胃腸科の外科、内科にそれとなくご相談したんですが、どうやら関係はなさそうです。というか「全然注意してないからわからない」けど、特にそんなことはないんじゃないかなあ、という程度のお答えでした……。
 「禿げにガンなし」というこの俗説は古くからあるのですが、昔まじめに取り組んだ人がおりまして、1969年、柿添健二医師が『久留米医誌』に発表した「胃癌と禿頭との関連性」というレポートがそれです。
 これによると、正常人禿頭率に対して、胃癌患者は軒並み禿頭率が低く、三分の一程度ということ。正常人7082人に対して、禿頭が763人(10.8%)。胃癌患者663人に対して禿頭が30人(4.5%)とのことです(「禿頭考」清水ちなみ 中央公論社 1996 を参照)。年代別に数値化もしてあって、面白いレポートになってるわけですが……。でも、これは厳密に言えば、「禿げにガンなし」でなくて、「ガンに禿げなし」。喜んでいいのか悪いのか------微妙っす。
 残念ながら、今回は、この事実すら裏付けられるような印象を医者から得られなかったわけですが------、これはもっと取材するに足る題材です。というのも、肺結核にも禿が少ないというような情報があるようなのです。
 「男性型脱毛の傾向を有するヒトは一般に毛深く、肺内疾患、癌に抵抗が強いようである。脱毛の傾向と、これら各種の疾患に陰陽両面から背景を用意するものが内分泌学的環境、とくに男性ホルモン優位性ではなかろうか」(『毛の医学』 荒尾竜喜 文光堂 1987)とのこと。
 この説が正しいかどうかは検証を待たねばならないですが、男性ホルモンの作用のひとつとしてある種の病に抵抗があるというなら、可能性はありますね。というのは、ある種の病気は男性ホルモンの感受性とはっきり相関があるからです。
 例えば、男性ホルモンレセプターの感受性の強さは、男性型脱毛の発症しやすさを示すだけでなく、前立腺肥大症の罹患しやすさとしても使えます。具体的に言えば、このレセプター遺伝子の塩基配列で、CAG(シトシン・アデニン・グアニン)という並びがいくつか繰り返されているところがあります。ここの繰り返しの数が短いと、それだけ男性ホルモンに反応しやすいということです。それだけ男性ホルモン的データが伝わりやすいというか、小難しく言えば「転写活性」が高く、反応が素早いのでしょう。逆に、CAGが長いと、転写活性が低いからハゲにくいということにでもなりましょうか。(ここらへんこみ入ってるので、自著を参照いただきたいです-----)。
 ところが、このCAGリピートがあまりに長すぎると、(滅多にない病気ですが)今度は球脊髄性筋萎縮症(進行性の四肢筋萎縮、性腺機能異常、女性化乳房)というやっかいな病気が疑われてきます。他、ハンチントン舞踏病(手足の間断ない震えや行動異常を引き起こす病気)などの一部の遺伝性の精神・神経変性疾患は、このCAGリピートが長すぎるため引き起こされるという一面があるようです。遺伝子のCAG配列は「グルタミン」というアミノ酸を作り出す部分で、長すぎるグルタミン(ポリグルタミン)がこんどは細胞毒・神経毒として悪さを働くのでしょう。
 短すぎても長すぎても良くない。どーしましょうかね。いずれハゲ対策にも遺伝子治療が取り入れられてくるでしょうが、難問が山積みです。実際の遺伝子の働きとは、ある遺伝子がある遺伝子に刺激を与え、そらに他の遺伝子を叩き起こし-------と、複雑きわまるメカニズムが横たわっているのです。
 もちろん「今そこにある危機」に対処するのは最優先事項ですが、私は時々、こうも思います。男性型脱毛とは、自然が個々の人間に振り分けた生存戦略のひとつのあらわれであり、ものすごいラッキーな側面もあるのではないか? 貧血起こしやすい鎌形赤血球の持ち主が、マラリアにかかりにくいように? 
 -----髪とは調べれば調べるほど奥深いモノです。


 

次回のQ 「14 猿はハゲる?」




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2005年10月26日 (水)

驚異のダイエット枕

<ダイエット枕>通販業者に業務停止命令3カ月 経産省(毎日新聞 10月25日)

「ただ寝るだけで20キロ減」「座るだけで20キロ減」というふれこみの枕・クッション販売会社が、特定商取引法違反で3ヶ月の営業停止だそうです。

 しかし、ダイエット枕……。笑いました。どう考えてもありえないような気がするのですが、どうしてこんな商売が成り立つのか不思議です。
 あの一時期大人気だった「ボウズ」とかいうダイエット食品も、以前、効果なしと判断されて大さわぎになりましたが-------------
 この「枕」にいたっては、買った人がいるんでしょうか。いるから問題になったんでしょうね。あの手この手を試してうまくいかなかった人が、神頼み的な気分でひっかかったのではないかと思います。
 あと、使用前使用後の写真で惑わされたのかもしれませんね。ああいうのは、どうとでもなっちゃうので、鵜呑みにすべきではないのですが……。
 
 例えば、育毛剤なんかの改善例写真なんかがありますが、ありゃ分け目を変えればどうとでもなる場合が多いんです。あるいは------私が実際に見たわけじゃないですが、抗ガン剤治療の前後の写真をひっくり返して見せるとか、さまざまなテクがあるようで。
 おおかたダイエットの写真なんかも、手術前とか、思春期の頃やたら太っていた時代の写真とかとういうものを扱っていたりしてね。

 髪と同様、肥満というのも遺伝的なものが多いので、これは個人がどうがんばっても仕方ない部分があります。
 こういった人の弱みにつけこんで、ダイエット枕で痩せるとか、サプリメント飲めば体質改善でやせるとか、髪が生えるとか、ガンが治るとか……人とは思えないような商売だらけですが
 「世の中うまい話はない」んで、気をつけましょうね。

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2005年10月24日 (月)

閑話休題2「自著購入の試練!」

 いや、こないだですね、自著が急に入り用になって、購入しなければならなくなりましてね。池袋のJ書店に行ったんですが……。いろいろと考えさせられましたんでそのご報告を。

 まずね、これがなかなか見つからないわけです。
 これ、お読みになっていただいた方にはわかると思うのですが、この「育毛物語」-----僕はノンフィクションあるいはジャーナリズムとして書いたモノなんですよ。

 ところがですね、実際、本は健康関連の棚に置かれておりまして。つまりは実用書扱いです。もちろん実用的にもじゅうぶん使えるよう気は配ったわけですが、心意気はガツンとノンフィクションですよ。
 ところが、『すぐ治る若ハゲ〜』『驚異の発毛法〜』とかなんとか、「おい、おまえありえないだろ?」と突っ込みを入れたくなるような本の中に混じって置いてある。

 で、これ、どこの本屋さんでもそうなんですってね。けっこうショックです。
 個人的にはジェンキンスさんの告白本の隣に平積みしてもらいたかったんですが……(無理か)
 まあ仕方がないか、と観念して本を手に取りレジへ向かいました。

 ところがですね------なんということでしょうか! 
 二度目の衝撃。人目が気になるんですよ! 私、著者なんですが!
 表紙をこう隠すようにですね、足にくっつけて歩いたりしまして。ほんと、これは驚きましたよ。装丁というのは奥が深いです。買いづらいものだとは、ぜんぜん想像してなかった……。想定外すぎて、レジの女の子の前で挙動不審になって口笛吹く寸前でした。

 しかし、恐るべきはこの私の自意識。もとはといえば、この取材に私を駆り立てたものも、ハゲを異様におそれる過剰な自意識だったんですが。
 本を書いたのに……、取材を通して客観的に自分の状況を理解したつもりなのに……、毛量は回復してきたし頭皮の調子も良いのに……、
 将来へのおそれはまだ払拭されてないというところですか。
 
 なぜ私はショーン・コネリーみたいになれないのか!  
 007の撮影が終わるとさっさとカツラを脱いでくつろいだショーン・コネリー。
 「人前ではカツラを着けろ」とのマネジャーの小言を、「勝手にさせろ」とつっぱねたショーン・コネリー。
 「007は二度死ぬ」で共演した浜美枝が「カツラを着けているほうが男前なのに」と意見を述べると、すかさず「ハゲるということははずかしいことじゃない」と返したショーン・コネリー。

 おお、ショーン・コネリー!!

 とはいえ、こんなシビアな通過儀礼を要請する「育毛物語」、けっこう売れているようです。みなさまのショーン・コネリーばりの胆力に感謝するばかりでございます。
 こちらもショーン・コネリーばりに体張って取材しましたから、ま、おあいこというところでよろしくお願いします!(?)。まあ、のど元過ぎればなんとやらで、損はさせませんので。

 ということで、明日(というか24日、今日ですか)発売の週刊朝日で、また書かせていただきました。ちょっと大きめの特集で、「育毛物語」の中からちょこちょこつまみぐいして記事にしております。
 こちらは、また別に識者のコメントをちりばめた感じに構成してますんで、よろしければご一読ください。
 

 
  

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