下流社会
先日、遅ばせながら「下流社会」というベストセラー本を読む機会がありました。
まあかいつまんでいいますと、いままで一億総中流のような状況だったのが、今後どんどん二極化が進み、上流と下流にわかれてくるというわけですね。金持ちはもっと金持ちに。貧乏人はもっと貧乏になるわけです。
はじめは、「まあ、そうなんでしょうね」などという淡泊な読後感を抱いていたたわけですが-----考え直してみると、
「おいおい、待てよ、それで済むか?」
と、へアジャーナリストの脳髄にはイヤなイメージがじわじわとわき出てきたわけです。
まあ今はデフレだからいいとして、今後、物価が上昇してきた場合など、上流でないと有機野菜など健康に良い食べ物は手に入らなくなっちまうのではないのか。あるいは、高度な毛髪治療なんかも金持ち向けのモノになってしまうのではないかろうか。
いやいや、もっと時代が進めば------
下流は排ガスまみれの空気の悪いところに住んで、単純労働のストレスに悩まされ、熱い鍋ごとインスタントラーメンを食い、屑野菜でできたサプリメントをまじないがわりに飲んでみたりしながら、急速に老いてハゲてゆかねばならないのか。
それも、上流がカロリー計算された最高の素材による素晴らしい食生活に舌鼓を打ち、スポーツジムやらヨガ教室で完璧な肉体と健康状態を維持し、高度な医療のもとにフサフサな髪を誇らしげに見せびらかす一方で!
ゆるせねえ!
こんな噴飯やるかたない気分になり、友だちを呼び出して酒の席でぶちまけてみたんです。
すると-----こんなお答えが。
「おまえ、浮浪者の取材してハゲ率の統計出しただろ。下流中の下流の浮浪者に、ハゲがそんなに多くなかったっていうじゃないか」
いや、一本取られましたね。
急転直下で下流オッケー。むし下流になればなるほど、髪には良いんじゃないか。ははは、オレの人生ノープロブレム! とその場でひざを打ったわけですが……酔いが醒めてみれば、なにかひっかかるんですよ。
えーと、なにかがひっかかる……。
「双田譲治の 〜果てしなき髪の世界〜」
http://sodajoji.bnnm.net/
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